チャイコフスキー3大バレエあでやかな最高傑作たちの饗宴―大人のバレエ鑑賞入門―
牧阿佐美バレエ団 Presents 大人のバレエ鑑賞入門③
■ハッピーエンドの魔法『眠れる森の美女』
『眠れる森の美女』は、1890年ロシアが国の威信をかけて作り上げたクラシック・バレエの最高傑作だ。
物語は、お伽噺の『眠り姫』『茨姫』で知られるおなじみのもの。オーロラ姫誕生の洗礼式に呼ばれなかった魔女の呪いで、姫は100年の眠りにつく。その100年後、善の妖精リラが森で王子にオーロラの幻影を見せる。姫の美しさに魅せられた王子は、リラに導かれてオーロラの眠る城へ。そして接吻によって姫を目覚めさせる。
「『眠れる森の美女』は、ロシア皇帝を盛り上げるための特別なバレエ。今でも劇場のこけら落としや重要な節目で上演されるお祝いの作品として、華やかなバレエの代名詞になっています」
■幻想的で楽しさあふれる『くるみ割り人形』
「今やクリスマスの風物詩となった『くるみ割り人形』ですが、日本で定番になったのは、1962年の牧阿佐美バレヱ団上演以来。以後、日本中のバレエ団に定着して半世紀になります」
クリスマスパーティーでくるみ割り人形をプレゼントされたクララは大喜び。夜中に目を覚まし居間忘れたくるみ割り人形を探しに行き、ねずみの軍団と戦って危機一髪のくるみ割り人形を助ける。すると素敵な王子に変身した人形は彼女をお菓子の国へ。そこで色々な国のお菓子たちに素敵な踊りでもてなされ、夢のような時を過ごしたクララ。ふと気が付くと、そこはクリスマスツリーの飾られた客間。抱きしめていたくるみ割り人形を見つめながら、すべてが夢であったことを知る。
それぞれの作品が見どころと美しさ、楽しさにあふれた3大バレエ。世界中のバレエ団の定番だけに、その楽しみ方も千差万別で必ず新しい発見と出会えるはずだ。
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【牧阿佐美バレヱ団公演情報】
『ノートルダム・ド・パリ』
公演日時:2020年3月14日(土)/15日(日)
会場:文京シビックホール 大ホール
“ダンスの魔術師”の異名を持つ振付家ローラン・プティが生み出した20世紀最高のスペクタクル・バレエです。
●日時:2020年3月14日土15:00、3月15日日14:30
●会場:文京シビックホール 大ホール ●上演時間約2時間(休憩含む)
●チケット:S席1万1500円、A席8000円、B席5000円、S席ペア2万1500円、
A席ペア1万5000円、B席ペア9500円(ペア料金の対象は2階席のみ)
●問い合わせ:info@maki-ballet.jp